熱気球
私は、1997年にオーストリアを訪れた際、ケアンズで熱気球に乗りたかったのですが、風の影響で実施されませんでした。
そして、2010年には那須で熱気球に乗るつもりが、暑さのせいで実施されず。
ですから、ケアンズで17年越しの夢が叶ったのです。
夜明け前の暗い時間に、娘を起こして支度させるのには苦労しましたが、何とか4時の集合に間に合わせて出発。
夫は留守番です。
バスで到着しただだっ広い野原には、膨らませる前の気球が幾つも並べられていて、そのバルーンの大きさに圧倒されました。
そして、真っ暗闇の中で、点火された気球が膨らんでいくのは幻想的で、娘も興奮して眠気が覚めたようでした。
準備が整うと、1つの気球に15人くらいずつ乗り込むのですが、籠がかなり大きくて入るのが大変で、娘は抱っこで受け渡されました。
「コアラの絵が描いてある気球に乗りたいね」と話していたら、実際にその気球に乗れて、娘はキュランダ渓谷で買ったコアラのリュックサックを持参していたので、リュックのコアラちゃんに色々お話していました。
ほんの少し空が明るくなり始めた頃、次々と気球が飛び立ちました。
籠の中で間近から点火の様子を見て、炎の勢いと「ゴー」というガスの大きな音に恐怖を感じましたが、夢が叶った喜びが実感として沸いて、テンションが上がりました。
徐々に夜が明けていき、美しい朝焼けの空中散歩は最高でした。
広大な森や農地を眼下に、カンガルーが跳びはねる姿を発見したり、小川が流れていたり。
雄大なパノラマ風景に興奮しっぱなしでしたが、娘を抱きかかえていたので、落ちないように気をつけながら、一緒に絶景を堪能しました。
同じ籠に乗ったインドからの観光客と仲良くなり、娘を「かわいい」と言って頭を撫でてくれたり、日本に行ってみたいとか、私も「インドに行ってタージ・マハルを見てみたいです。」と話したら、「最高だよ。インドにおいで!」と盛り上がりました。
着陸は、飛行機ほどではないけど緊張しました。
無事に原っぱに降りたって、最後は乗客みんなで片付けをします。
しぼんだ巨大なバルーンを、沢山の人の手でたたんだりするのです。
娘も幼いなりに協力して働きました。
早朝の澄んだ空気のなか、熱気球の感動の余韻に浸りながら見た朝日は、ひときわ美しかったです。
9時頃ホテルに戻り、お腹がすいたので、夫を起こして近所のスーパーに朝食を買いに行きました。
そして、ホテルのロビーで食べました。
大きなサンドイッチを口いっぱいに詰め込んで、「美味しいね!」と味わいました。
それから、シャトルバスに乗って街中に出て、少しぶらついて、午後からの観光に合わせて「ホッグスブレスカフェ」で昼食を食べることに。
オージービーフが娘の口に合ったようで、フライドポテトと合わせて、もりもり食べていました。
私は、いつも量の多さについていけないので、娘と半分ずつでちょうど良かったです。
昼食後は、「ジャプカイ」でアボリジニ文化に触れます。