組子細工を飾る

欄間が欲しい

私の祖母の家は、築200年以上の農家の平屋です。当然、全て和室で、和の建具のみですし、私が幼い頃にはかやぶき屋根囲炉裏がありました。また、広い座敷や土間や縁側、彫刻を施した欄間や引き戸の他、細長いつまみをくるくる回す玄関鍵と夏の蚊帳と鰹節を削る道具が心に残っています。でも、一番の思い出は、母屋と水回りが別棟なので、夜トイレに行くのが何よりの恐怖で、庭で用を足したことです。

そんな江戸時代からの家屋のインテリアと今の私の趣味は全然ちがうのですが、なぜか祖母の家で目にしていたものの影響を受けて、無意識のうちにアレンジして自宅のインテリアに取り入れてるような気がします。

今回も、囲炉裏と欄間がほしかったのですが、囲炉裏は生活スタイルに合わないので却下。欄間も、我が家には設置できないので、別のかたちでインテリアに使うことにしました。

引き戸を組子欄間にしたい

欄間についてネットで調べていたら、タニハタのサイトを見つけ、商品の画像に目が釘付けになってしまいました。

中でも、組子欄間の引き戸に一目ぼれし、我が家の和室とリビングを仕切る3枚の引き戸(和室側は襖になっていて、リビング側は木戸になっています)をこれに変えたい!と思いました。

※3枚の引き戸(和室側)

※組子欄間の引き戸 イメージ(タニハタのサイトより)

でも、夫に相談したところ「絶対だめ」。夫は、今あるもので変える必要のないものをむやみに壊したり取り換えるのが嫌いな性格だし、「俺が死んだら変えてもいいよ。」と言うので、本気でいやなんだなと分かり、引き下がることにしました。

いつもの私だったら、自分の主張を曲げず、何としても希望を通そうとしたり、ひどいときは事後報告で済ませますが、今回諦められたのは、オーダー費用が予算を超えることと、和室側の襖がなくなるのは少し寂しかったからです。

組子細工をオーダー

組子欄間の引き戸に対する未練はあるものの、気持ちを切り替えて、組子細工を装飾品として飾ることで、絵画や美術品のように楽しむことにしました。

柄は、私は定番のものには興味がないので、「七宝」を選びました。模様自体も大好きだし、柄に込められた意味とか、意外に低価格なところも気に入りました。

※組子の柄 イメージ(タニハタのサイトより)

そして、35日後に納品されたときは、その美しさにため息が出ました。

ずっと大切にしていきます。