Barcelona→Nice→Monaco→Rome
13時すぎにバルセロナに到着し、今晩乗る列車のクシェットを予約してから、サグラダファミリアを観光しました。
実際にこの目で見たサグラダファミリアは、ただただスゴイの一言!
地上から見上げたときも、天まで届きそうな高さに圧倒されましたが、内部からエレベーターで上の方へ行き、高いところから見下ろしたときも、また別の感動がありました。
でも、風が強く、飛ばされて上から転げ落ちそうな恐怖もあったので、あちこちに目を奪われながらも、足元には注意しました。
サグラダファミリアのあとは、ランブラス通りをぶらついたのですが、ちょうど「Giant Festival」というものが行われていて、人にぶつからずに歩くのが困難なくらい混雑していました。
しばらくすると、通りに次から次へと巨大な人形が歩いてきて、どれも凝ったもので可愛かったです。
昼食は、パエリアの有名なお店に行って、おじやのようなお粥のような優しい味のパエリアを頂きました。
店内には沢山の有名人のサインや写真があって、ダリのものもありました。
夜には、再び夜行列車に乗り、また6人用のクシェットを3人で使えてラッキー。
バルセロナを出て、乗り換え駅のセレブレに着いたら、日中サグラダファミリアの行き方を聞いてきた大阪人の旅行者に再会したので、しばらくお喋りしました。
彼は、37日間モロッコにいて、その日はマルセイユに行き、そこからチュミジアまで船旅をするとのことで、妹が「モロッコではミネラルウォーターでお腹を壊すとよく聞くけど本当?」と聞いたら、やはり彼もお腹を壊したそうで、一体どんなミネラルウォーターなんだろうと可笑しかったです。
~9月25日~
朝8時にニースに到着。
まずは駅のバスルームでシャワーを浴び、次にカフェで朝食をとり、おめあてのシャガール美術館へと向かいました。
シャガール美術館は、小さめの丘を上ったらすぐにあって、こじんまりしていて、1つ1つの作品をじっくり楽しめて良かったです。
また、絵画だけでなく、ステンドグラスや壁絵も本当に素敵でした。
それから、大通りを散歩しながら海へ。
同じフランスでも、ニースは南だからか、人の印象が異なり、優しそうなニコニコ顔の人が多いので、それだけで居心地の良さを感じました。
しばらくすると海に出ました。
初めて見る地中海のコートダジュールは、息をのむ美しさでした。
南仏リゾートの素晴らしさはこのことなんだと実感し、しばらくの間景色を堪能しました。
3人共、ニースを離れるのは名残惜しかったけど、15時にモナコ行きの列車に乗り、20分後にモナコに到着。
モナコも同じ地中海沿いの国だけど、オレンジ色っぽい建物が多く、可愛らしい雰囲気です。
街は、急な坂道ばかりで、崖の上にある王宮までも、長い階段を上らなければならなくて大変でした。
でも、眼下に広がる景色は、しんどさを忘れさせてくれました。
王宮では、グレースケリーの肖像画を見学できたことが嬉しく、見学後には、広場で「プリンセス」という名の香水を買って、更には、突然現れた黒塗りの高級車の中に国王が見えて、とても良い思い出になりました。
また、夕食まで済ませると、外はもう真っ暗で、駅までの下り坂を下りながら、宝石箱のようなキラキラの夜景を見られて感動的でした。
それなのに、私のカメラのフラッシュ機能が壊れていて、写真を1枚も撮れなかったのは残念な思い出です。
でも、残念なことは重ねて起き、モナコからローマに向かう夜行列車が、満席でクシェットが取れず、初のコンパートメント利用となってしまったのです。
フランスやスイスならまだしも、鍵のないコンパートメントをスペインやイタリアで体験するのは、恐怖でしかなく、3人で憂鬱な気持ちのまま列車を待ちました。
そして、ホームに入ってきた古くて汚い列車を見たら、ローマに行きたい気持ちは吹き飛び、列車の中の人の目が「深夜に狙うカモ」といっているように感じて、中にはニヤニヤしながら手を振ってくるおじさんもいて、震えあがってしまいました。
列車は、外観のみならず、内装もボロボロで、改札に来た車掌さんも「いつでも盗まれる危険があるので気を付けて。」と言うので、停車駅で顔を外から見られないようにカーテンを閉めたり、しっかりと荷物を抱きかかえていました。
コンパートメントは、向かい合った椅子2つを倒すと、1つのベッドになって、そこそこ快適なのですが、とにかく停車駅が多くて人の乗り降りも多く、とてもじゃないけど安眠なんてできません。
何度か、手荷物も持たずにうろついている怪しい人たちが、私たちのコンパートメントのドアを開けて、無言で数秒間のぞいてから立ち去ったので、弟がいて本当に良かったと思いましたが、10時間が死ぬほど長く感じる列車旅となりました。
~9月26日~
朝7時にローマのテルミニ駅に到着。
寒くて凍えそうなので、カフェを探しましたが、朝から人と車がものすごく多く、信号がなくてひかれそうになりながら道を渡ったりと、大変でした。
朝食後は、メトロを使ってスペイン階段へ行くことに。
メトロはメトロで、通勤ラッシュにぶつかってすし詰めだし、列車はおんぼろで、窓から下はスプレーの落書きで埋め尽くされて、とにかく汚いので、結構ショックも大きかったです。
↑ スペイン階段。
↑ 「ローマの休日」のグレゴリーペックのアパートの入口。
↑ どれも映画のまんまでした。
オードリーヘプバーンが大好きな妹は、感激で泣きそうになっていました。