阿寒湖では、今の時期は、日の入りが16時くらいです。
ですから、ホテルのスタッフに相談して、サンセットの時間に合わせて貸切露天風呂の予約をしました。
「木の香(このか)」という名のお風呂に入ってみると、びりびりとしびれるくらいお湯が熱く、長湯はできませんでしたが、オレンジ色に染まる空と湖がとてもきれいに見えました。
また、ホテル阿寒湖荘には、貸切露天風呂の他に、普通の露天風呂と大浴場もあるので、そちらにも入りました。
すると、露天風呂には誰もいなかったので、こちらも娘と2人で貸切状態。
↑ こちらの露天風呂は、そこまで熱くなかったので、娘と2人でしばらく楽しみました。
そして、お風呂のあとは、暗くなった街中に繰り出して、アイヌ文化に触れられる「アイヌコタン」へ。
↑ 517号室のお部屋から出発。
↑ ホテル近くのパン屋さんで、翌日の朝食用パンを購入したりしながら、アイヌコタンへ。
「パン・デ・パン」は、閉店間際で商品は少なかったのですが、店の外観にも内装にも赤が使われていて可愛かったです。
↑ 阿寒の街の絵が描かれたマンホール。
千葉にも、千葉ならではの絵が描かれたマンホールがあるので、娘と「マリモとか阿寒湖って感じだね~」と盛り上がり、写真を撮ってしまいました。
上を見れば、空には沢山の星がキラキラと輝き、その数の多さが千葉とは大違いだったのも、驚きでした。
↑ ホテルのスタッフに教えてもらって、ジブリのショップに行きました。
アイヌコタンには、木彫りやアイヌ模様の刺繍グッズなどのお店が軒を並べ、民芸品や雑貨はどれも目を奪われる可愛さでした。
でも、日が沈んだとたんに恐ろしい寒さになって、ホテルで借りた防寒具を着ても凍えたので、店の外側の商品はじっくりと見ることができず・・・。
耳や手がかじかんで、吐く息も白いので、なるべく店内を見て回り、その中の1軒ではアイヌの民族衣装を着させてもらいました。
↑ 本当は、娘と2人で着たかったけど、大人用しかないとのことだったので、私だけ着ました。
夕食は、「民芸喫茶ポロンノ」へ。
アイヌ料理というものは初めてだったので、見た目も味も想像がつきませんでしたが、実際に食べてみると、偏食の娘の口にも合ったようだし、私自身も美味しく頂けました。
↑ ユック丼。エゾシカの肉は、しょっぱいタレの味のせいか臭みなどは感じず、噛みごたえがあるかと思うと柔らかくて不思議な食感でした。
↑ ポッチェイモという料理は、発酵させたお芋の独特の香りがあるのですが、外側がカリカリで、中がモチモチして、塩とバターを付けて頂くとちょうど良い味になりました。
↑ 最後に食べた「かぼちゃ団子&バニラアイス&黒蜜」は、ホットでほのかな甘みのあるかぼちゃ団子に、溶けかかったバニラアイスと黒蜜をつけて食べると、たまらなく美味しくて、”ほっぺたが落ちそう”という表現がぴったりの味でした。
食後には、アイヌイコロというシアターで、「アイヌ古式舞踊」と「イオマンテの火まつり」を鑑賞しました。
アイヌの人々の生活に欠かせない歌や踊りを見せてもらい、聴いたことのない歌声や言葉や楽器の音色、初めて見る動きなどに圧倒され、特に、女性が頭全体を振って、長い黒髪を顔の前後に揺らす踊りが印象的でした。
そして、ラストにはステージに観客も招かれて、皆で輪になって踊りました。
踊り子さんのようにリズムをとるのは難しかったけど、手の動かし方は真似できたので、楽しく踊れて良い思い出になりました。
私は、オーストラリアの先住民のディジュリドゥという楽器を思い出すムックリの音色に興味を持ち、帰りにお店で買って、その場でお店の人から吹き方を教わったのですが、音を変化させるのが難しく、「それは千葉に帰ってから練習してね。」と言われました。
22時にホテルに戻り、早朝からのハードスケジュールで疲れていたため、翌朝は8時まで起きられず。
部屋から、朝日に光る湖を見たかったので残念でしたが、昨日より更に天気も良かったので、とてもきれいな景色が見られて嬉しかったです。
10時のチェックアウトまで時間があったので、もう一度露天風呂に入ることに。
この日の朝も、またまた貸切でした。
私は、普段はそれほど温泉には興味がないのですが、ここの露天風呂はとても気に入ったので、珍しく2回も入ってしまいました。
チェックアウトの際には、メロンパンのお土産を頂いたので、昨日パン屋さんで買ったパンと合わせて朝食にしました。
その後、お庭に出て散歩をして、弁慶の足湯にも行きました。
このお庭には、毎朝エゾリスやエゾシカが遊びに来るようで、ホテルのスタッフが見せてくれた写真には、人のすぐそばにバンビのようなシカが写っていて、今朝寝坊したことが悔やまれたのでした。
他にも、ホテルのスタッフの話では、2月には毎日のように湖上花火があがるし、凍った湖でワカサギ釣りをしたり、夏には雄阿寒岳に登山したりと四季折々の楽しみがあるようで、ぜひ別の季節にも来てみたいと思いました。
阿寒湖温泉を離れるのは寂しかったけど、次は釧路で遊ぶため、10時ころホテルのスタッフの皆さんに別れを告げて、バスに乗りました。