マイエンフェルト最終日
藁ベッドの宿に3泊して、田舎の不便な生活にも慣れてきたと思ったらもうおしまいです。
離れるのは寂しいけれど、ユストさんのドミトリーに滞在したことは本当に良い経験&思い出になったので、いつの日かまた来られたら良いなと思います。
宿には世界中の人が書いたメッセージノートがあったので、私と娘も感動と感謝の思いを書いて、ユストさんにお礼を言って宿をあとにしました。
この日は、山を下ってマイエンフェルト駅前のホテルに泊まります。
VICTOR’S B&B
初日に泊まったホテルが満室だったので、同じく駅前にあるVICTOR’S B&Bを選びました。
ホテルといっても数室しかなくて、ペンションのような感じでインテリアも可愛いので、娘はとても気に入っていました。
早めにチェックインさせてもらえたので、一休みしたあとハイジショップでお土産を買ったり、日本にポストカードを送ったり、近くを散歩したりしました。
夕方、スーパーで買ったもので食事を済ませて部屋でくつろいでいると、ホテルの庭からアコーディオンの音が聞こえてきました。
2階の窓からのぞくと、レストランのお客さんが「Come on!Come on!」と手招きしています。
楽しそうだなと思って下へ行くと、オーストリア人の男性親子が話しかけてきたので、お互いの国の話で盛り上がりました。
彼らは、日本に旅行で来たことがあって、日本人が大好きなんだとか。
でも、あんまり色々な話をすると、言葉の通じない娘が会話に入れなくて持て余すし、いちいち訳すのも面倒なので早々に切り上げてしまいました。
藁ベッドの宿でも、50代位の一人旅のスイス人女性とのお喋り(パン屋で働いていたけど小麦粉アレルギーを発症して辞めて空港警察に転職したとか、スイス各地の山を登るのが趣味で独立記念日の花火を山の上から見るのが格別だとか)がとても楽しかったのですが、娘にずっと「ねえ、ママ何て言ってるの?」「早くお話し終わりにして」と囁かれたので、いつか娘も一緒に外国の人とお話しできる日が来るのを楽しみに待ちたいと思ったのです。
この日は、スイス独立記念日の前夜だったため、レストランでアコーディオンの生演奏があったり、夜中かなり遅い時間まで賑わっていましたが、娘はものともせずにぐっすり眠り、私は音楽とヨーデルを生で聴けたので嬉しかったです。
翌朝、ホテルの美味しい朝食を頂いてチェックアウト。
のはずが、私のクレジットカードがエラーになり、現金もなし、銀行のキャッシュカードもなしで、宿泊代が支払えないという事態が起きました。
私がもう1枚のクレジットカードを呈示しても「VISAかMASTER以外は無理だから」とのことで女主人は試してくれず、女主人の旦那様はとりあえず試そうとして、そのことで夫婦喧嘩みたくなっていましたが、結局試したら使えて、無事にチェックアウトできました。
こういうトラブルが起きると、お互いに英語が母国語でない者同士のやりとりは非常に大変ですし、目の前でドイツ語で喧嘩されて何とも言えない気分を味わいました。
でも事なきを得たので良かったです。
列車に1本乗り遅れましたが、駅の待合室で過ごしたり、駅前の景色を目に焼き付けながら次の列車を待ちました。
↑ 景色が楽しめる2階席に座ったけど、娘は旅の疲れからか、すやすやと寝てしまいました。