私たちが泊まるホテルの最寄り駅は「ラッセルスクエア」ですが、徒歩圏内に幾つもの駅があり、ガトウィックエクスプレスからの乗り換えで「ユーストン」を使うのが便利だったのでそこで下車。
ユーストン駅は、翌日湖水地方に行くために乗るナショナルレイルの出発駅でもありました。
私は、湖水地方への切符もネットで事前購入していたのですが、発券するには、ロンドン主要駅の機械を使って、予約番号の入力とクレジットカードの差し込みをする必要があるため、機械が苦手な私は前日のうちに発券しておきたかったのです。
夕方近くの駅は混雑していましたが、駅員さんをつかまえて、無事に発券を済ませ、そこからホテルへと歩いて向かいました。
地図では、ユーストン駅からまっすぐ1本道を5~10分進めばホテルがあるようなので、極度の方向音痴の私でも大丈夫そうです。
でも、雨がぱらつき始め、1、2分のうちにざあざあ降りになったので、キャスター付きバッグを転がしながら傘をさして歩かなければならなくなり、大変でした。
石畳のでこぼこにキャスターがとられたり、傘がぶつからないように人とすれ違ったり、荷物の多いときに雨は本当に嫌です。
ロイヤルナショナルホテルに着きました。
1600室もある大型ホテルで、修学旅行の学生がよく使うようですが、南棟と北棟があって、何十年も前からの建物といった様子でした。
チェックインをしたあと、自分の部屋を見つけるのにも苦労しました。
エレベーターをおりると、左右に廊下が広がり、部屋番号の案内看板に従って進むも、廊下は数100mくらいあります。
なんだか、部屋に一番近いエレベーターに乗り間違えたらおしまいのような恐怖すら感じました。
7月26日の夜中に成田を出発して、現地時間の27日16時半にようやく荷ほどき。
と思ったら娘がうとうとし始め、外は雷鳴が響いてゲリラ豪雨みたいな激しい雨が降ってきたので、1時間半ほどホテルでゆっくりしました。
大英博物館
私たちがロンドンに着いた27日は金曜日で、大英博物館の閉館が20時半まで延長される曜日だったのでラッキーでした。
娘がうたた寝から起きたのと、外の雨が止んだのが18時半で、大英博物館まではホテルから歩いて5、6分ですから、駆け足で回れば見所は抑えられそうです。
ホテルを出るとまだ外は明るくて、雨上がりで少しひんやりしていましたが、街並みが美しくて、近道のために横切ったラッセルスクエアも、緑豊かで気持ちの良い公園でした。
大英博物館の正面入口までは10分ほど歩けば着き、荷物検査をして早速中へ。
800万点という想像もつかないような展示数なので、ガイドブックに載っているような有名なものだけを見て回ることに。
ロゼッタストーン。娘はヒエログリフを学んでみたいそうです。
ラムセス2世の胸像。大きくて圧倒されました。作ったことも運んだこともすごいとしか言えません。
ハリーポッターのチェスの場面のモデルになったとか。
他にも、「クレイジージャーニー」に出演していた時計師の菊野さんが見学していた時計も見ました。
ミイラは生まれて初めて見ました。
娘は怯えながらも、興味津々でしばらくその場を離れませんでした。
ガイドブックに沿って最短ルートで見学しても、やはりあっという間に時間が経ち、20時を過ぎて足も疲れたのでホテルに戻って翌朝に備えました。
湖水地方へ
朝6時半に起きて窓の外を見ると、雨は降っていませんが雲は厚くて冷え込みが強く、昨日の暑さは全くありません。
ユーストン駅7時半発の列車に乗るため、支度を済ませてホテルを出発。
ところが、外に一歩出たとたん北風が冷たくて凍えそうなので、部屋に戻ってありったけの上着を着こんで出直しました。
駅まで歩きましたが、風が冷たくて木枯らしのよう。
そして、ユーストン駅のバスターミナルにある時計を見て心臓が止まりそうになりました。
なんとその時計は8時と表示されていたのです。
「え~!!!私たち、時計の合わせ方を間違えたの?!」と半分パニックになりながら駅構内へと走り、「乗り遅れちゃったのかな!?」「1日の予定と切符代をパーにしちゃった!?」と焦りは募るばかりでしたが、駅の時計は7時だったので、ホッと胸をなでおろしました。
なんでも、ロンドン(イギリス全体?)の街中の時計は狂っているのが当たり前だそうで、それを知らずに親子で肝を潰してしまいました。
出発15分位前になると、電光掲示板に出発するホームが表示されるので、そのホームへと進みます。
ユーストンを定刻に出発して、湖水地方まで3時間の列車とバスの旅が始まりました。